マイクロモザイクペンダント 聖なるクロス
赤い色が印象的な素晴らしいマイクロモザイクのクロスペンダントです。
マイクロモザイクとは一つが1ミリに満たない極小のテッセラと呼ばれるガラス片をパズルのように組み合わせて絵を描く驚異の仕事、この事はブログで詳しく説明しています☆
石とガラスの緻密な絵画、モザイク
このような大型のクロスのマイクロモザイクは珍しいですし、繊細極まりない仕事もとっても見応えがあります。
鳩に葡萄に花など沢山のモチーフが表現され、赤系の色をメインにしたペンダントは天気の良い日に着けて出かけたくなるような素敵なジュエリーですね。
そして、このペンダントには数千年前より伝わる深い意味が込められているのです。
まずは拡大画像を見て頂いた後に順番にモチーフの意味をご説明したいと思います。少し長くなりますが、どうぞご覧下さい☆

クロス上部。
一ミリに満たないパーツをパズルのようにくみ上げた繊細な仕事を拡大しますので、是非良くご覧になってください。
拡大すると粗く見えてしまうかもしれませんが、この画像は幅1.1cmの作品を拡大したものです。
是非定規を手元において大きさを想像してみてくださいね。

中間部分。
この作品はマイクロモザイクとして、デザインや形、色合いなどが大変例外的な作品といえます。

左端。
こうして見ると、テッサラのピース一つ一つの形がそれぞれ違うことがわかり、、

右端。
パーツが多色で表現されていたりと、この小ささ故に拡大するととても驚く仕事です。

クロス下方。
周囲を金の撚り線で囲ってあるのも、とても良い引き締めのポイントになっています。

クロス下部。

斜め横

真横

裏面

ぴったりとおさまるオリジナルボックスつき。

ローマの工房で作られています。

オリジナルボックスにはCDのイニシャル入り。

実際の着用イメージ。
マイクロモザイクのクロス型はとても珍しく、大型のマイクロモザイクジュエリーとしても着けやすいデザインだと思います☆

現代のファッションにも合うデザインなので素敵に楽しんで頂けると思います。明るい色が元気をもらえそうで、天気の良い日に身に着けて出かけたくなるようなジュエリーですね。
デニムとも相性が良いと思います。
次ページからモチーフの説明をします。少し長くなりますが、多くの意味を持つ珍しくて素晴らしいクロスです、どうぞご覧下さい☆

この繊細極まりない素晴らしいモザイクには、多くのシンボルが重なり合うように表現され、キリスト教の上で多くの意味を持っています。

まず、この麦と葡萄のモチーフ。
この麦と葡萄の組み合わせはキリスト教の儀式で最も重要な事を示しています。
Carlo Dolci フィレンチェ
「聖餐」
16世紀

それは最後の晩餐にて行われた聖餐を意味します。
聖餐とは、イエスが弟子達ととった最後の晩餐において、イエスが賛美の祈りののちパンと葡萄酒をそれぞれ「自分の体」「自分の血」として弟子たちに与えたことです。
Juan de Juanes スペイン
「最後の晩餐」16世紀
プラド美術館

そして、この麦と葡萄のパーツが3つ縦に表現されています。
これは、父と子と精霊が一体であり、唯一の神とする三位一体を表現したものでしょう。
Jos? de Ribera
「三位一体」17世紀

葡萄はイエス・キリストのシンボルの一つとされ、、
「葡萄の聖母」Pierre Mignard
1640-1650年頃 ルーブル美術館

多くの芸術家達がイエスと葡萄を共に表現した作品を残しています、、
Joos Van CLEVE,
「幼子と葡萄」
16世紀 ルーブル美術館

葡萄はキリストのシンボル、そして葡萄酒はキリストの血とされており、、、

キリストの体を葡萄に見立て、その体から流れる血を葡萄酒として表している図像が生まれています。このクロスの赤い色はキリストの血である葡萄酒から選ばれた色でしょう。
この図像はプレソワミスティックと呼ばれ、かなり独特なものです。葡萄が上下左右に表現され、プレソワミスティックを表しているクロスは非常に珍しいです。
プレソワミスティックの独特な図像はブログでご紹介しています。
プレソワミスティック

そして、クロス中央の2羽の鳩、、

この二羽の鳩は「ノアの方舟」に乗った鳩を表しています。
ノアの方舟とは旧約聖書 「創世記」によると、神が正しい人であったノアに地上で悪行を行う人間を洪水で滅ぼす、と告げ、その洪水からノア達が避けられるように作らせた方舟の事です。
その方舟には全ての動物の雄雌一組ずつが乗っていました。この鳩もノアの方舟に乗った動物として二羽で表現されているのです。

洪水により地上の人間の大半が死に絶えましたが方舟に避難したノアとその一族は無事でした。
洪水後にノアは水が引いたかどうか調べるため一羽の鳩を放ったとされています。

すると、鳩は葉をくわえて方舟に戻ってきました。
ノアは水が引いたことを知り、家族と動物たちと共に方舟を出るのです。
この時、鳩が口に加えていたのはオリーブの葉とされています。

鳩はまた聖霊サンテスプリの象徴でもあります。

聖霊サンテスプリのシンボルである鳩は、イエス亡き後の聖母マリアと12人の弟子を導く存在でもあり、平和を意味します。

この花は聖母マリアのシンボルである白百合を表しています。

そしてこの白百合は純潔のままイエス・キリストを宿した受胎告知も表しているのです。