バングル オープンワーク
素晴らしく繊細なゴールドオープンワークのバングル。バングルにびっしりと施されている透かしは全て彫金師の手仕事によるものです、手元にバングルを置きながら説明を書いていますが、その手仕事のレベルの高さはこうして手にとってみると目を見張る物がありますね。
デザインがシャツの袖口のデザインになっているのも洒落れていますね。とても贅沢な着け袖みたいでとってもお洒落なバングルです。
ボディはイエローゴールド、ふっくらとした淵飾りはグリーンゴールドです。
天然真珠をボタンに見立てて、ボタンホールはグリーンゴールドで表現されています、とってもお洒落ですね。
彫金師の素晴らしい仕事によるオープンワークです、この模様一つ一つが手仕事である事を想像すると、いかにこの仕事が並外れているかがわかります。
ゴールドのオープンワークについて説明致します。
ゴールドのオープンワークとは、まず金の板にドリルで穴をあけて、そこに糸ノコをセットして、模様を彫り上げる事を言います、固い金の板からギザギザした糸ノコをセットして彫り上げ、細かい所を手で仕上げをしますが、拡大した時にこのように金を彫った跡が必ずはっきりとわかるものです。
このオープンワークは非常に細かいので、使われていた道具のサイズもとても小さく、細い物が使われていた事が良くわかります。
ちなみに糸ノコとはこのような道具の事を言います。糸ノコにはいろいろなサイズが揃っていて、大きいものから小さいものまで様々です。
昔と今とでは道具のサイズも違いますが、このバングルの細かすぎる仕事に使われていた糸ノコは、バングルのデザインに合わせた極細の物であった事が分かります。
糸ノコの刃は消耗品なので、取り替え無ければいけません。
取り替える時に刃が外れるように出来ているので、それを利用してドリルで空けた穴に細い糸ノコの刃を通して彫ることができるのです。
全面にびっしりと彫られていますが、彫り間違いのミスは一カ所もありません。
この小さな模様一つ一つに糸ノコをセットし直して彫るのですから大変な手間と労力です。
全体のシェイプはこのように楕円になっています。
重なり合う部分は段差のある作りになっています。
この縦線は留め金の部分でほとんど目立たないようになっている作りです。
バングルを外すとこのようになります。
バングルを閉じた時の裏面。
腕に嵌めるとこのようなイメージになります。
ゴールドのオープンワークが非常に繊細で綺麗ですし、金の色もとっても良い感じで、お洒落なアンティークのバングルだと思います。
素敵なリングやピアスなどをお持ちの方は沢山いらっしゃると思いますが、素敵なバングルをお持ちの方はまだまだ少ないのではないでしょうか?
手首をエレガントに飾るバングルはある意味とても贅沢なジュエリーです、これは是非素敵につけて頂きたいと思っています☆