エナメルミニアチュール ブローチ 湖面の天使
限りなく黒に近い濃紺のエナメルに、
浮き上がるように濃淡のグレーで描かれた3人の天使と一人の男の子が、湖のほとりで遊んでいる幻想的な様子が表現されています。中央の天使が持つ釣り竿?の糸の先は光り輝き、その光が湖面に映り、すぐ右横の天使がその光に照らされ奥の暗がりから顔を覗かせています。左右の天使達は薄布を敷いた上に横たわっています。手前の花々はより盛り上がったエナメルで表現され、花々の所々は黄金色に輝いています。薄暗がりで遊ぶ幻想的な天使達が色の濃淡やエナメルのタッチで効果的に遠近を感じるように描かれた秀逸さ、わずか1.7cm×6cmの小さなブローチですが、奥行きと広がりのある世界を感じるエナメル作品です。非常に優れたれたエナメル作品ですが価格は、アンティークギャラリーソレイユならではのとても控えめな物になっていますのでとてもお勧めです。
このエナメルの縦の長さはわずか1.4cm(フレーム除く)で、その中にこれだけの表現をエナメルで描くのは高度な技術とセンスを要します。左側の天使の左半身から右半身へ色の濃淡がもちいられ、また右側の天使がより薄い色で描かれることによって、遠近が見事に表現されています。またこの二人の天使の目線はしっかり中央の釣り竿?の先の光へ注がれています。湖面に光が映りこんでいるのも独特の雰囲気を生み出しています。
一番左端の天使は他の天使達に何かを囁きかけているよう、、、
一番右端の人物だけ羽が無いのは何故でしょう、とてもミステリアス。一人だけ人間の男の子がこの不思議な世界に迷い込んでしまったのでしょうか?小さな黄金色のリボン?を手にもち、何か物思いにふけっているようです、、
遠近を感じる構図や、濃淡のある色使い、所々に効果的に使われた金色、すべてが調和しこの神秘的なエナメル作品の世界をうみだしています。またエナメル細密画はガラス質なので色が半永久的に変わらないのもいいですね。
フレームはシンプルな作りです。
裏面。