マイクロモザイク リング 指輪 Giacomo Raffaelli 18世紀
18世紀イタリアの大変貴重なモザイクリング、作者はマイクロモザイクを初めてローマで作成したGiacomo Raffaelliです。マイクロモザイクとはこうして見ると絵のように見えますが、これは細かく形を整えたガラスを隙間無くびっしりとはめ込んで絵のように見立ててある繊細で素晴らしい仕事なんです。モチーフの蝶は魂を意味し、宗教芸術としても重要なモチーフです。 モザイクの優しい色合いが何とも言えず良い雰囲気、背景の白も完璧な白ではなくて少しグレーがかった白で、大きめに表現された蝶の優しい色合いと馴染んでいます。蝶のモチーフはGiacomo Raffaelli作品の特徴の一つで、彼は繰り返しこのモチーフを好んで使いました。
Giacomo Raffaelli作の他のマイクロモザイク作品。彼が好んで製作した蝶のモザイクです。
蝶の羽を拡大してみました、このリングの大きさが3.1cm×2.1cmである事を考えるとガラス一つ一つの細かさが尋常ではありませんね。。。微妙にグラデーションを使ってあるところや、外側の淵の黒白の小さなガラス、このパーツを作ることがすでに凄い仕事です。昔の細かな仕事をしていた職人は目が見えなくなるのが早いと言われていますが、それにも納得の驚異の仕事です。そして表面は細かなパーツを沢山使っているのにもかかわらずツルツルしています。
八角形のベゼルにセットされたマイクロモザイクです。
斜め横から。
真横、平なリングです。
反対側。
裏面。
ホールマーク。
こうして指に嵌めるとリングとしては少し大きめでボリュームがあります。指輪は縦の長さが3cmを超えるとデザインにもよりますが、このようなボリュームのある印象になります。このリングは繊細な仕事を自分の指に嵌めて眺めて楽しめるのが魅力で、宝石のジュエリーとはまた違った味わいのあるジュエリーです。本来なら美術館にあるような品です、ガラス越しにではなく、指に嵌めて、触れて18世紀の雰囲気を感じてください。