トップ　>　 SOLDオブジェ 　>　シルバープレート　伯爵家　貴族紋章入り　18世紀

重厚な作り、ずっしりとした重みを感じる素晴らしい銀皿、若干バロックスタイルの影響が見られます。上部にこの皿を作らせた18世紀の伯爵家の貴族の紋章が彫られ、淵は緩やかな曲線で立体感のある作りです。とても贅沢な銀皿、伯爵家専属の料理人が作った料理がこの皿に盛られた当時の煌びやかな晩餐会を想像するのも楽しいですね。

この紋章は本来、横線の部分は青、山形の部分は黄色でした。クラウンの角の数が9つ、これは伯爵家を意味します。

裏面、裏面も緩やかなカーブが際立ちます。

当時の刻印です。17世紀〜18世紀にかけて銀製品の職人達は、銀製品を作った後にお金を刻印担当官に支払い刻印を入れることが義務付けられていました。一つ目のマークはこの皿がパリで制作された事を意味し、二つ目のマークは制作年代(1781~1789年、通常制作年代を示すマークは10年単位で変化しますが、1789年の革命でこの制度は終了しています。)と当時の刻印担当官がHenri Clavelであったことを示しています。刻印担当官は通常身分の高い人物が多く、刻印を打つことで収入を得られましたが、王に対して何回刻印を打ったかに関係無く、決まった金額を支払わなければいけなかった為に刻印を打つことで収入を得られるか、もしくは得られないかはその年によって変わっていたようです。3つ目のマークはこの皿を作った職人・Charles-Louis SPRIMAN のマークです。