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とても貴重な本物の天然ブルートパーズが使われたアールデコのリング、天然のブルートパーズは本来は薄い色をしているのですが、このリングの天然ブルートパーズは水色に緑を少し混ぜたような美しい色をしています。そして現在の宝石店で販売されている天然ブルートパーズと呼ばれている石は、実は無色の天然トパーズを熱処理や放射線で色を鮮やかに青くしたものなのです、天然のトパーズを青くしたので天然ブルートパーズと呼ばれています、呼び方としては間違ってはいませんがかなり誤解を招く表現ですね。天然のブルートパーズは産出が非常に少ない極めて稀で大げさな表現かもしれませんが幻の宝石です。

脇石のダイヤモンドがこの指輪の主役、天然ブルートパーズの周りをぐるりと花のように囲んだシンプルで普遍的なデザインです。

全体的に少し表面が弓形に湾曲していますね。

シャンクには2本線の装飾、ベゼルの裏には浮かし。

シャンクには2本線の装飾、ベゼルの裏には浮かし。

そして、裏面の摩耗。これはこのアールデコリングが肌身離さず持ち主に使用されていたことを表しています。おそらくこれはフィアンセに婚約指輪として贈られて、結婚指輪と重ね合わせて嵌めていたのでしょう。このような摩耗の仕方は婚約指輪に良くみられる摩耗の仕方です。ロマンティックな指輪です。