ブルーギロッシュエナメルロケット ペンダント
作品全体から気品が溢れるブルーギロッシュエナメルのロケットペンダントです。
カラーゴールドの立体的な花の装飾も、パールの留め方も、
何もかもが洗練されていて、どこを見ても丁寧な作りの
素晴らしいロケットペンダントです。
ブルーギロッシュエナメルの深く輝く青色の美しさが大変よく引き出されていると思います。
全体のシェイプも平面ではなくドーム上に盛り上がっている美しい作りで、
天然真珠がグラデーション状に留められているのがとても綺麗に映えています。

この花の完成度の高さ、写実的で素晴らしい彫金ですね。
金属の堅さを感じさせない花の柔らかさが出ています。
シルバーの小さな花が右側にセットされています。
メインの花以外の造形もとても丁寧に大切に作られている事がわかります。

グリーンゴールドが使われた葉の造形も大変美しいです。
左側の花は蕾ではなく、ふわあっと咲きかけの花がデザインされているのも素敵です。

パールの留め方がとにかく素晴らしいです、
大きなパールの四方に極めて小さな真珠を留めており、
本当に丁寧に作られた事が良くわかる作品です。
真珠の留め方だけではなく、縁取りの彫金の仕上がりも繊細です。

そしてこのペンダントは面麺だけではなく、裏面もとても美しいです。
この流れるようなモノグラムは、実は髪の毛で表現されているものです、
愛する人の髪の毛を綺麗に整えたり、編んだりして
このようにジュエリーに忍ばせることがありました。
ガラスの蓋がついたロケットになっているので、
このように開くことができます。

このホールマークはフランスで金の品質を確認した際に打ち込むホールマークで、
この作品には18kではなく14kが使われている事がわかります。
この作品はおそらくイギリスの作品です、14kであるのに、
これだけ素晴らしい作品が作られているのは、
19世紀初期にはイギリスのアンティークジュエリーは品質の高さを保っていたからです。
ヴィクトリアンになるにつれ、高品質なジュエリーに混ざって、
低品質で金の純度も低いジュエリーも多く作られるようになるのです。
横から見ると、綺麗に盛り上がっていることがわかります。
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身に着ける時はチェーンよりも紐やリボンがお薦めです。
作品動画