1800年 酒神バッカスのカメオ 4層アゲート
1800年頃のイタリアの カメオです、芸術性溢れる大変に素晴しい彫刻、なんともいえない美しい色の石、フレームとカメオのハーモニー、全ての素晴しい出来映えに思わず唸ってしま います、ややピンクがかった微妙な色合いの、大変美しいアゲートに彫り込まれているモチーフは酒神バッカスです。このカメオはある巧みな彫り分けではっき りとバッカスだということがわかるようになっています、少しややこしいのですが、バッカスに関係のある人物、例えば、バッカスの妻アリアドネ、バッカスの 巫女バッカンテは、バッカスとアトリビュートなどが似ているので、中性的な彫りの場合は、それがバッカスなのか、バッカンテなのか分かりにくい場合があり ますが、このカメオはある巧みな彫り分けからバッカスだということがはっきりわかるようになっているのです。
男性的で詩的な表情に心奪われます。
葡萄の髪飾り、肩には豹の毛皮を身につけています。
天空を見つめているような目の彫りはこの年代の特徴です。
ややピンクがかった大変美しい4層のアゲートの色を巧みに使って彫られた素晴しいカメオです。
このカメオがバッカスだとわかる決定的な彫刻は、この喉仏の部分の彫りです。
アリアドネでもない、バッカンテでもない、このカメオがバッカスだとはっきり彫りわける為の彫刻です。
フレームは、このカメオに合わせて後の年代の1840年にフランスで作られたものです。美しいカメオの雰囲気にぴったりあっていて、大変品よく美しく仕上がっています。
斜め横。
斜め横。
このカメオの素晴しい厚みにもご注目下さい。石の厚みもあり、4層のアゲートを巧みに使っていますから、立体感に非常に優れています。
反対側。
裏面。
後ほど動画を掲載致します。