フランス フォークジュエリー サンローのクロス Saint L
フランスの地方で作られた フォークジュエリーはとても面白い存在です、デザインが地方によって細かく違っていて、古い絵画などにも地方の伝統衣装とともに、その土地のジュエリーが 描かれていますから、地域の特定が出来ます。フォークジュエリーのデザインは作成された年代の割には古くみえることも特徴ですが、これは宮廷で作られた ジュエリーの流行が地方へ伝達されるのに少し時間がかかった為です。そして、フォークジュエリーに使われる石などが小さいのは、宮廷のジュエリーに使われ ていたような大きな石を入手できなかった為なのです。そのような背景を考えると、フランスのフォークジュエリーというものが、とても面白く愛おしく感じま す。
このクロスはフランス、ノルマンディー地方のサンローで作られたクロス。
大きめの華やかななデザインで、小さなペーストがちりばめられています。

側面。

細部拡大。

横から見ると、とても薄い土台にボリュームのある作りであることがわかります。

裏面。若干凹みが見られますが、古いジュエリーですから、通常のコンディションです。

このタイプのクロスにはこのようなパーツがついていますが、失われてることが殆どです。