GIULIANO ジュリアーノ サイン入り 花の竪琴 ペンダント
このエナメルのペンダント は、19世紀を代表するジュエラー、Giuliano一族(ジュリアーノ)の、カルロ・ジョセフ・ジュリアーノとアーサー・アルフォンス・ジュリアーノに よって作られたもの。モチーフである竪琴は芸術の神アポロンのアトリビュートでもあり、楽器の中でも華麗さが際立つ存在です。
このペンダントのデザインは、森の中でアポロン神がダフネーを思って鳴らす竪琴のようにロマンティックですが、このような甘美で特別なデザインはジュリ アーノ作品の中では例外的でとても珍しいので、おそらく、上流階級の男性が恋人へ、もしくは意中の女性へ贈るために特別に頼んでデザインした作品ではない かと思います。
この作品を買い付けた時に、作品は箱に入っていたので箱を開けた瞬間の、なんて愛らしいの!という感動を味わうことが出来ましたが、贈られた女性もきっと そんな感動を味わったのかもしれませんね、アポロン神は神々の中でも際立った美男でしたが、なかなか思う女性へ気持ちが上手く伝わらなかったこともあり、 竪琴という特別なデザインに、そんなもどかしい気持ちも込められているのかも?なんて、いろいろな想像をかき立てられる作品です。
動画はこちらからご覧頂けます。
竪琴の形にそって草花が成長していくような、美しいエナメルがなめらかに施されています。
エナメル拡大、葉の細かな模様も表現されています。爽やかな白い花が全体を引き締めるアクセントになっていて、フランボワーズ色の可愛いらしいカボッション型のガーネットもセットされています。
ペンダントの上部のバチカンにも綺麗な葉のエナメルが施されています。
ゆらゆらと揺れる大きなカボッションのガーネットがセットされています。揺れた時には
とても愛らしい雰囲気に、、、。
花びらをモチーフにした赤と白のエナメル。
それほど厚みはない作品ですが、横から見た時の竪琴の線などがとても美しいです。
裏面。
カルロ・ジュリアーノの二人の息子、カルロ・ジョセフとアーサー・アルフォンスのサイン入り。
オリジナルではありませんが、この作品にぴったりのチェーンをつけました。
とても美しいクラスプです。
19世紀を代表するジュエラーの一人である、カルロ・ジュリアーノは、イタリア出身の金細工職人で、妻と息子とともに、イギリスへ移住し作品を作ります。 特に得意としていた作風はルネサンス様式、または17世紀のフランスの作品に影響をうけた白黒のエナメルとダイヤモンドの組み合わせによる飽きのこない作 品、そして、当時の考古学的発見に着想を得たアケオロジカルスタイル等に優れた作品が見られます。
カルロ・ジュリアーノの死後は、息子のカルロ・ジョセフとアーサー・アルフォンスの二人が事業を受け継ぎますが、カルロの創造性を受け継いだのはアーサーのみで、アーサーの死後はジュエラー、ジュリアーノの歴史は終わります。。。
他のジュリアーノ作品もあわせてご紹介致します。
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この資料は、2006年の クリスティーズの作品、 上の素晴しい宝石の首飾りは今回ご紹介した竪琴のペンダントと同じくカルロ・ジョセフとアーサー・アルフォンスの作品です。表示価格 は$75000〜$100000ですが、この価格はオークションの開始価格であることから、実際は表示価格よりもずっとずっと高額であること、そして今か ら約8年前のオークションですから、もちろん現在の価値はもっと上がっています。
アンティークは以前にくらべて良い作品がどんどん減ってきていますし、価格も上昇していますから、手の届く価格でサインドピースに出会えることは、いつか は美しいサインドピースを購入したい!という夢を持っていらっしゃる方にとっては、とても幸運な事なのです。サインドピースはこれからも入手しにくくなる こと、同時に価格が上昇し続けることは確実です。そして、オークションなどで価格がかなり高額になることが予想されるサインドピースを見つけることは簡単 ですが、実際に購入して入手する夢を叶えることは不可能に近いのが現実です。
いかに、良い作品を価格が上がりきる前に手に入れられるか、これはとても大切なことなのです。そしてサインドピースが欲しくても、サインドピースの全てが デザインが良いとは限りません、驚くほど面白みのないデザインの作品もありますから、それほど美しくない作品をサインドピースであるというだけで、高額な 金額で購入するのはあまりにもお金がもったいないですし、せっかくのサインドピースですから、是非ジュエラーの創造性が感じられる作品を選んで下さい。
サインドピースが欲しい!と思われている方は、サインドピースで、デザインが美しく、価格が適正であること、この条件を備えた作品と幸運にも出会えた場合 には、少し大袈裟かもしれませんが、サインドピースを入手出来るラストチャンス!くらいに思って思い切られることをお勧め致します。
美しいアンティークを入手するには、焦らないこと、そして、心を揺さぶる作品と出会った時には、迷わないこと、これがとても大切です。