イタリア マイクロ モザイク ブローチ
素晴しいクオリティのマイクロモザイクブローチの可愛らしい鳩の絵柄は、聖書のノアの方舟の話に関連しています。
羽ばたく鳩が口に加えているのはオリーブの葉、ノアが大洪水後に舟から放った鳩がオリーブの葉を口に加えて帰ってきたことで、ノアが大地に緑が蘇ったことを知った場面を表現しています。
黄金に輝くPAXの文字は、ラテン語で平和を示す文字、また、モザイクの赤と青のカラーは聖母マリアのシンボルカラーでもあります。
マイクロモザイクはテッサラと呼ばれる極めて小さいガラス片を細かく組み合わせて絵のように仕立てる技法です。ご紹介しているマイクロモザイクも驚く程に 繊細で細かな出来映えで、通常のマイクロモザイクは、テッサラが大きく無骨で表面がざらざらしており、隙間が目立つ作品が多いので、このようなクオリティ のモザイクブローチは希少な作品です。
今回ご紹介するマイクロモザイクはイタリアの偉大なジュエラー、カステラーニもマイクロモザイク作品の題材に選んだキリスト教関連のデザインで、同等の高 いクオリティのモザイク、そして金細工のフレームの仕事も細かく丁寧でしっかりしており、高い技術で制作されています。この金細工のフレームもまたカステ ラーニと同等のレベルのものです。
この驚異の細かさ、ガラス 片テッサラを準備するだけでも細かくて大変な仕事です、そのテッサラで絵でも書くかのように、細かくはめ込んでいく職人の技術の素晴しさを是非感じて下さ い。このブローチは大きさが3.3cmです、大きさを意識して拡大画像をご覧頂ければ、驚異の細かさを感じて頂けると思います。
そして、素晴しい金細工にも是非注目して下さい、数種類の撚り線状の金線を組み合わせたの輝きが見事なフレームになっています、宝石を使っていないのに金という素材だけで美しく華やかに見える金細工は職人の高い技術ならではの素晴しい装飾なのです。
ブログで詳しく、マイクロモザイクについてお話していますので、こちらもどうぞ合わせてご覧下さいね。
鳩が複数の色で立体感があるよう表現されているのも、とても丁寧な描写です。
周囲を飾る小さな白い花はオリーブの花です。
モザイク作品で金もはめ込まれていると、とても華やかな印象になります。
側面。
裏面。
via rasella 148 roma、
イタリア、ローマの住所が記されています。
側面。
胸に付けると、丸い形がワンポイントになりやすく可愛いので、装いに合わせやすいでしょう。赤、青、金を使っていますが、派手になりすぎずに上品な落ち着きが感じられる美しい作品です。
カステラーニ作品、資料写真。
聖なる鳩がモチーフに選ばれています。