バッカスの妻アリアドネ カメオ 1820年頃
アリアドネをモチーフにした19世紀初期の美しいカメオブローチです、そして、このようなエナメルの美しいフレームにセットされてる事はとても珍しいです。
フレームはおそらくスイスエナメルだと思われます。
エナメルのフレームはリボンのようなデザインで、カメオを美しく引き立てています、エナメルに若干ダメージがありますが、長い時を経たアンティークとして自然な事なのであまり気にされる必要はないでしょう。普落としたりせず普通に使って頂く分には問題はありません。
顔の表情も良いですし、3層のアゲートを巧みに使い、アリアドネの葡萄の葉の髪飾りを表現している立体感が素晴らしいですね。
層を持った石の特性を十分に把握しないと作る事の出来ない作品です。
カメオは落ち着いた色合いなので、多彩なエナメルのフレームとの組み合わせが良くあっています。
葡萄の葉の部分は石の層を巧みに使って表現されています。
エナメルの美しい多彩なフレーム。落ち着いた色合いのカメオを引き立てています。
若干のダメージがありますが、アンティークとして普通の事ですから気にされる必要はないでしょう。
厚みのあるタイプではなく薄いカメオですが、立体感に優れた表現です。
側面。
裏面。
味わい深いのカメオにリボンのようなエナメルフレームの組み合わせが、大変珍しく美しいカメオブローチ、華やかな作品です。