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金という素材の美しさを改 めて感じる事が出来るアールヌーヴォーの薔薇のネックレスです。フランスのアールヌーヴォーのゴールドジュエリーは高品質の18kで出来ています、18k 以下の金は軽く、どこか赤っぽかったり、安っぽい変色が見られたりしますから、せっかくアンティークジュエリーをお求めになるのなら、18kのジュエリー を選ぶのはとても大切な事です。

そして、18kの美しさの一つに同じ18kのジュエリーでも色に差が出る事があげられます、それは18k以下の品質の低い金の色とは明らかに違う独特の深みを感じる色なのです。

さらに、金は数千年の時を美しく生き残る事が出来る素材です、時間の流れに伴った表面の摩耗が風合いを変化させ、色はまるで枯れた金を時間で煎ったように 深く味わい深いものへと変わるのです。この経年変化は人の手では作り出せない自然の美しさです、是非18kのアンティークジュエリーを選んで頂き、長い時 を経た金の魅力を味わって頂きたいと思っています。

今回ご紹介する作品からは、特に金の色の味わい深さを強く感じます。

写真の限界と、人の目の精度の高さを常々感じます。
本物のジュエリーの美しさは写真では絶対に表現する事は出来ません。。。

色についても同じだと思います。
この金の色は明るくて同時に深く、ところどころ深さが違います、艶感にも差があり本来の金の輝きが溢れるような箇所もあれば、時間による程よい艶消しの差も感じられるのです。

色と艶の微妙な差も、花びらの縁であったり、葉の先であったり、狭い範囲のごくごく繊細な差なのですが、それらが織りなす立体感にひきこまれます。この微妙な美しさをお伝えするのをとても難しく感じています。

パーツ間の天然真珠の美しい照りや艶も、金の色を際立たせるワンポイントになっています。

金の色ばかりをお話していますが、作品の出来映え自体も非常に素晴らしく、優れた立体感が見られる薔薇の彫金が大変良く出来ています。

さらに、デザインもとても洗練されています、満開の花のような甘さだけではない、どこかに厳しさがある詩的な雰囲気を感じます。

メインパーツは薔薇の枝を編み込んだようなデザインです。
薔薇の花びらや茎の作りが本物のようにリアルで、眠りから目覚める直前のような蕾や、目覚め始めたばかりの薔薇が表現されています。
素晴らしい立体感です。

メインパーツとはまた違う雰囲気の薔薇が左右のパーツに表現されています。

もう一つのパーツ。

裏面の仕上げも綺麗です。

チェーンもアンティークならではのデザイン。パーツにリズム感の見られる程よい太さの美しいチェーンです。

クラスプ部分には18kのアンティークの証、鷲のホールマークが打ち込まれているのですが、この写真には写っていません(^^;　すみません!

身に着けると、鎖骨の膨らみがネックレスをさらに際立たせます。
胸元に金の薔薇が咲くようなネックレスで、パーツの間に留められた天然真珠の白さが金の美しさを際立たせ、大変美しい作品です。
コンディションも非常に良いです。