アールデコ&アールヌーヴォー トランジションスタイル ネックレス 松ぼっくり
素晴らしいデザインのこのゴールドペンダントを見ると、パーツがすっきりしたシャープなデザインだからアールデコの作品かな?と一瞬思いますが、よく観察してみると実は他のアールデコ作品にはない素晴らしい特徴に気が付くんです!
次ページでご説明致します(^ー^)ノ

パーツの拡大、シャープで綺麗で丁寧な仕事です。デザインのバランスも綺麗だし、言う事はありませんね(^-^)そして、アールデコには見られない特徴とは?それはパーツの中央に表現されている松ぼっくりのデザインの事です(^-^)
可愛いですよね!でも松ぼっくりは自然のモチーフだから分類するとこのジュエリーはアールヌーヴォーという事になりそうなところですが、では、パーツ自体のシャープな形のアールデコの特徴はどうなってしまうのでしょう?
実はこの作品はアールデコとアールヌーヴォーの両方の特性を兼ね備えたとても珍しいトランジションスタイルの作品なのです、トランジションスタイルとは アールヌーヴォーからアールデコへの過渡期に作られた珍しいジュエリー達の事です!有名な作品ではカルティエの可愛らしく贅沢なTutti Frutti などがあります(ブログを見て下さいね(^-^))
このトランジションスタイルにはアールデコのシャープさや素材使いなどが確認でき、同時にどこかに自然のモチーフも取り入れられているのが、最大の、そして最も重要な特徴なのです。
過渡期の作品だけあって、デザインの移り変わりをはっきりと感じる事ができる事にとても面白みを感じます。

まつぼっくりの部分は、横からみるとかなりふっくらと盛り上がった作りです、他の部分は平らですから、メリハリを大きくつけてバランスを取ろうとした作者のセンスの良さを感じます。

忘れてはいけないのは、プラチナワークと小さなダイヤモンド、そして小さな天然真珠のワンポイントです。
とても控えめで繊細な装飾の仕方ですが、この装飾がないと、ガラッと違う固い印象になっていた筈です。

裏面、珍しいデザインだけあってナンバーが打ち込まれています。
これはこの作品が特別に作られた事を示しています。

チェーン。

写真には写っていませんが、クラスプには18kの鷲のホールマークが打ち込まれています。

着用イメージ。身に着けた時の方が何倍も綺麗な洒落た作品です(^-^)
見れば見るほど、アールデコとアールヌーヴォーの相反する二つの特徴が一度に感じられると思います。とても味わい深い特別で素敵なネックレスです。