シェルカメオ 19世紀初期
大型のカメオブローチ&ペ ンダント。実はこの素晴らしいカメオ&ブローチは1820年頃に作られたあるジュエリーが1890年頃にこのデザインに作り直されたものでデザインも彫金 もとても優れた仕上がりになっています。このオリジナルのジュエリーがどのようなものだったかは、カメオが4つあることがヒントになっています。丸いカメ オが二つにドロップ型のカメオが二つ、それぞれ別々に組み合わせると、、、
こうなります。このカメオ の配置からもわかるように、実はこのジュエリーは元はピアスでした。このピアスの持ち主は1890年頃にジュエラーRISLERにデザインチェンジを依頼 していたのです。デザインチェンジは大成功で、作りもデザインもとても優れた仕上がりになっています。
このブローチ&ペンダント のスタイルは1795年頃のディレクトワール ネオクラシカルスタイルです。モチーフはミューズが二人にエンジェルが二人、祝宴の様子を描写したものです。4つのカメオパーツをつないでいるのはヘルメ スの杖をモチーフにしたゴールドワーク、二種類の植物が絡み合っている様子を美しい色合いのマットゴールドの細かな彫金で表現した見事な仕事です。
これは古代ローマの石棺に彫られたレリーフ、ネオクラシカルスタイルは古代ローマ芸術よりインスピレーションを受けたスタイルです。
竪琴を持ったミューズに、、
楽器をうちならすエンジェルに、、、
楽器をうちならすエンジェルに、、、
片足をあげて笛を奏でるエンジェル、、
斜め横から。
反対側。
真横。
反対側。
もちろん、裏面にも見事な彫金です、こういうのは良いアンティークならではの仕事ですね、見えないところにまでも気を配っていところから良い物を作ろうとする彫金師の思いが伝わってきます。
このジュエリーはブローチ&ペンダントですから、チェーン、ブローチピンが全て取り外せるようになっています。こちらはブローチとして使用する場合の裏面、チェーンは取り外してあります。
イニシャル入りのオリジナルボックスいりです。
箱にきちんとセットできます。オリジナルボックスは、そのジュエリー専用に作られた特別な箱です、残念ながら失われている場合も多くあるので、オリジナルボックスが残っているのはラッキーなことですし、所有するのは嬉しいものです。
箱の中はこうなっています、底が外れるよにうになっていて、そこにブローチピンとブローチの受けが入るようになっています。そして、わかりにくいですが、チェーンはこの底板の中にしまえるようになっています。
ジュエラーの店名と住所が記されています。
そして、このジュエリーは 大きいから使いにくいということは決してありません。身につけた時に何倍も美しく感じるジュエリーです、大きいですが、デザインが整っていますし、色合い も上品なマットゴールドとカメオの薄いオレンジ色で肌に馴染みます、華やかで特別、とても珍しいカメオジュエリーといえるでしょう。個性のあるカメオジュ エリーをお探しの方には特におすすめしたい作品です。これだけの優れた作品でこのお値段は本当に破格です。