ベルリンアイアンリング Duke of Berry?
この黒く重量感のある印象のリングはベルリンアイアンと呼ばれています。
ベルリンアイアンは、主にドイツのプロイセンで制作された鉄のジュエリー、仕上げにベルリン・ラッカーで黒く着色されました。
1806年にドイツのプロイセンを占領したナポレオンは、ベルリンアイアンの鉄のジュエリーの美しさに惹かれてフランスへ持ち帰り、フランスでも黒い鉄のジュエリーは大人気となりました。
今回ご紹介している作品には、男性の横顔の装飾がべゼルに施されています。この男性は顔立ちと制作年代から、おそらくフランス王シャルル10世の次男、Duke of Berry, Charles Ferdinand d'Artois(ベリー公 シャルル・フェルディナン・ダルトワ)だと思います。ベリー公が1820年に亡くなっていること、ベルリンアイアンのジュエリーは喪に服するジュエリーとしても身につけられたので、このリングはベリー公の死を悼むジュエリーだと考えられます。
ベルリンアイアンの特徴的な黒い色が大変シックなリングです。
反対側。
べゼル裏。
サイズ変更はできません。
内側に小さなリングを入れて、サイズを調整することは出来ます。