Eugène Galien-Laloue(1854年〜1941年)パリを描く画家 田園風景
上品で控えめな色使いで、冬へ向かう秋の空を描いた田園風景の絵画です、誰の胸にもある思い出が、主張しずぎず、心にそっと溶け込み、次の瞬間には絵のディティールを忘れているような、とても自然な絵です。
漂う寂しさの中に、どこか洗練された印象があるのは、この絵画を描いた画家がEugène Galien-Laloueだからです。Eugène Galien-Laloueは華やかで幸せな雰囲気に満ちたパリの絵を繊細な筆致と色使いで描く画家としてベルエポック時代に活躍した画家です。華やかで 幸せそうなパリ、それは確かに過去の心の中にある、、、、そんな事を感じさせる画家で、私には写真で見るパリよりも、彼の絵からはもっともっとパリを感じ ますし、自分の知っている場所が描かれていると、この通りではこんなことがあったな、、と自分の思い出と重ね合わせることが出来るのです。
この画家は、ギャラリーと契約をして絵を描いていたために、彼の名を他の絵に使うことは出来ず、5つの名を使い分けて絵をかいていたようです。
この田園風景のサインは、そのうちの一つLéon Dupuyです。
絵画細部。
Léon Dupuyのサイン。
ゴールドのフレーム付きです。
裏面。
パリの風景。
パリの風景。
パリの風景。